ブラタモリ、宮島です。
近江アナは初の宮島上陸です。
旅のお題は、宮島は”神の島”
県立広島大学 宮島学センター助教授
大知 徳子さんがご案内
研究のため、毎週のように宮島に通っているそうです・・・
神社ができる前から崇めれてきた。
創建593年・・・
島が神々しい理由として、
切り立った稜線と、深い谷が平行にそろっている。
仏様が横たわっているような 額、鼻、口
観音様の寝姿、古い資料では女神さまの寝姿と書かれている。
水上の鳥居に表には厳島神社と書かれているが、
裏には伊都岐島(いつきしま)→斎き島(いつきしま)いつきまつわる島と書かれている。
神様のいらっしゃる島という意味で、
島そのものが信仰の対象で、神社ができた。
年間400万人が訪れる。厳島神社
神職にしゃもじを渡される。
飯を取るで、召し捕るで、と縁起物で、
高校野球でも広島が出ると、しゃもじで応援して、敵を召し捕る
2本で叩くからカチカチ”勝ち勝ち”
厳島神社の社殿は、平安貴族の屋敷の建築様式「寝殿造」、12世紀に平清盛が今の形に整えた。
柱の色が上下で違うのを見つける。
日々点検をして、根継ぎというやり方で、根だけ継いで新しいのを入れて、取替をしながら建物を持たしている。
高波が予想されるときには非常石というのを置いていた。今は土のうをつかっている。
本社本殿をご参拝・・・
海上安全を守る神として信仰される。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)をまつる。
平舞台は柱が石になっている。板と板の間に隙間がある。いかだの役割をしていて、波を小さくしている。スキマが波の力を吸収する。
本殿を守る防波堤の役割をしている。
シャープな形、平行な谷間の神々しい理由を探しに、
観音様の額にあたる、弥山の山頂を目指して、標高535mへロープウェイで登ります。
地質学の学者と合流します。
花崗岩だらけ・・・全島花崗岩で出来ている。中国地方は花崗岩でできているそうです。
花崗岩は、マグマが地下深くで冷え固まった岩石、石材として使われ、御影石(みかげいし)とも言う。
8000万年前に火山が噴火してできた。
花崗岩は水を含んでボロボロになる。
花崗岩には節理という割れ目に水が入って風化して行く。
もともと大きな岩が風化で別々の岩のようになっています。
山頂の近くに、弥山の霊火堂がある。
平安時代に弘法大師が開かれたという風に伝わっています。
釜の下の火は弘法大師が修行をした時に使われた火をそのまま残して守っているという言い伝えがある。
裏の岩にも天狗の横顔が見え、宿っていると言われている信仰があります。
タモリ地蔵、鶴瓶地蔵がある???
奇石、怪石があり、不動岩とくぐり岩と言われている岩がある。
大きな岩が風化してこのような形になった。
山頂は花崗岩が風化した神々しいと感じるような景色が広がっている。
平行、直角の節理が入っている。
西北西、東南東方向の節理があって、これが宮島の形を作っていく。
花崗岩は決まった方向の節理が入る性質がある。
もともと巨大な花崗岩だった宮島の節理が風化して、平行な谷と、切り立った稜線が出来た。
花崗岩の不思議な性質と、気の遠くなるような年月をかけて神々しい姿を作った。
神の島、宮島の誕生・・・!
やっぱり神の島だ!
麓へ・・・
紅葉谷は江戸時代の絵図にもある、観光名所で、
滝が流れて、壮観なながめなのですが、
コンクリートが・・・
紅葉谷川の庭園砂防
宮島は崩れやすい花崗岩のため、過去土石流の被害に悩まされてきていた。
砂防ダムを普通の滝のように見せている。
昭和20年の枕崎台風では土石流が厳島神社の社殿にまで達した。
紅葉谷川の庭園砂防は昭和23年~25年に工事を実施した。
段差を設けて、皮の勾配を緩やかにした。
神ノ島を守りたい、世にも美しい砂防が出来た・・・
川の堰(せき)を開閉することでかわの流速を調整している。
平家が滅んでも、神社は守られてきた。砂防ダム
今度は、紅葉のときに行きたいです~
山頂にも行ってみようかな・・・