カンブリア宮殿!UCCコーヒー

カンブリア宮殿!UCC上島コーヒー

神戸港が開港した1968年(慶応3年)以降、さまざまな西洋文化が神戸に根付いた。
上島忠雄(うえしま ただお)はジャムやバターなどを売る洋食卸業を1933年(昭和8年)神戸で創業した。
喫茶店で口にした珈琲に感動した上島忠雄はコーヒー焙煎業を始めた。当時の喫茶店はクラッシック音楽を流しながら談笑する場になっていた。

珈琲は人々の心をとらえた。

しかし、第2次世界大戦で輸入禁止になってしまった・・・

こうして始まったUCC

国内のコーヒー消費量は3年連続で過去最高を更新中だそうです。

“農園からカップまで”を旗印に生み出す老舗が仕掛ける「次なる一杯」とは…!?

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UCCの顔その1 コーヒー豆の輸入

年間43万トンのコーヒー豆を輸入しているが、UCCは20%超を取り扱っている。
まず、コーヒー鑑定士が次々にコーヒーをすすり味と香りをチェックして輸入した豆をチェックする。この工程を任されているのは1人だけ、
コーヒー鑑定士の山道理弘さん「ここでせき止められなかった豆が流通すると、メーカーの品質の大きな欠点になる。水際で全てをせき止めていく」

UCCの顔2 豆の焙煎
焙煎機”AROMASTER”自社開発のこの焙煎マシンは独自の技術でスチームで焙煎して温度も自動コントロール、その結果豆全体に熱が均等に行き渡るようになり、以前と比べてマメがふっくらしてムラが無くなった。香りは70%アップ

UCCの顔3 焙煎豆の卸

焙煎した豆は、業務用として喫茶店やコンビニでコーヒーとなる。

その卸にもコーヒーのプロがいる。

営業の林正樹さんが向かったのは、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京のラウンジ
この店で出すブレンドコーヒーは一味違う。店の要望に沿ったオリジナルブレンドで口当たりの良いブラジル豆を中心にしたブレンド

ハイアットリージェンシー東京オリジナル ブレンドコーヒー 1426円なり・・・

新しい豆の提案をする林さんこの日持参したのは野生で自生している貴重な豆でコーヒーアドバイザーという社内資格を持つ人が100人もいる

UCCの顔4 焙煎した豆を引いてパックした家庭用コーヒーレギュラーコーヒーは16年連続シェアトップだそうです。

UCCの顔5 缶コーヒーの製造 これも挽きたての豆から製造

UCC ミルクコーヒー 250g缶×30本入
by カエレバ

UCCの顔6 カフェチェーンの運営、全国に650あり、 ダブルネルドリップという独自の方法で抽出したコーヒーをさらに粉に通す。
        「若いころからUCC”うっしっしコーヒー”として親しんでましたよ」

UCCの顔7  自社農園経営 
      ハワイとジャマイカにコーヒー農園を持ち、さらに・・・ベトナムのダラットに山中に広がるコーヒー農園、UCCは今、世界を回りコーヒー農園を開拓している。
「世界的にコーヒーの消費量が伸びているが、生産量が追いついていない」と社長の上島昌佐郎氏は語っています。日本のコーヒー豆の消費量は3位だが、中国やインドも伸びていて、将来は奪い合いになるのではないかという危機感もあり、ベトナムの農園を指導して品質を上げ、20の農園と取引するまでになりました。アフリカのエチオピアでも同じような取り組みを進めているそうです。
また、ベトナムでは豆の品質コンテストを行っている。入賞すれば賞金が出たり、買取価格が上がるメリットが農園にあります。

☆世界初の缶コーヒー

日本のコーヒーの父と呼ばれる創業者上島忠雄は、1910年(明治43年)奈良県生まれ、丁稚奉公を経て1933年(昭和8年)に上島忠雄商店を創業、当時の神戸は世界1の貿易港 醤油のようだと敬遠していたコーヒーを飲んでみるとこれはいけると、コーヒー豆の焙煎卸をはじめ、1951年(昭和26年)上島珈琲株式会社を設立して豆の輸入にものりだした。焙煎したコーヒー豆を持って全国の喫茶店を回る日々のある日、駅のホームで当時は瓶入りだったミルク珈琲を飲んでいると、電車の発車時刻となり、だいぶ残っていた珈琲の瓶を返却した。当時は瓶を返却していたので、もったいないなと悔しがった。
そこで、「そうだ缶にすればいい!」とひらめいて開発を始めるものの、缶の鉄分とコーヒーが化学反応してしまう。失敗の連続で社内にはあきらめムードが拡がったが「珈琲屋としての魂を缶コーヒーに吹き込むんや」と激を飛ばして先頭に立って開発、1969年
昭和44年)世界初ミルク入り”缶コーヒー”を発売、今と同じお馴染みの3色のパッケージです。化学反応の問題は、缶の内部に特殊なコーティングをすることで解決した。当時としては画期的な商品だったが、全く売れず・・・そこで、1970年(昭和45年)開催された大阪万博でパビリオンや売店に売り込んだ。
暑い夏、冷えたコーヒーが飲める缶コーヒーは大人気になり定着していった。累計販売150億本を数える。その後業界初のブラック缶コーヒーを1987年に発売した。コーヒー豆100%、香料なし。缶コーヒー市場にブラック市場を創出した。

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